今週の聖書朗読 2025年1月19日

今週の福音

第1朗読 イザヤ書 62章1~5節
第2朗読 コリントの信徒への手紙一 12章4~11節
福音朗読 ヨハネによる福音書 2章1~11節

年間第2主日

 キリストを信じる者にとって、神さまの存在は、多くの事柄や状況や経験によって明らかにされてきました。これは、単なる存在ではなく、愛情あふれる神さまの存在なのです。キリスト者としての生活において、神さまがすべての恵みの源であると気付く事は、私たちにとっての喜びです。


 今日、私たち一人ひとりが持つタレントは神さまからの賜物であり、確かに、これらのタレントは、神さまへの信仰を育むための根拠となるという事について、私たちがどの程度まで理解できているのかを黙想してみましょう。


 私たち一人ひとりが持っているとても特別な能力は、神さまからの賜物あるという事を理解するようにと、私たちは召されています。なぜならば、これらの能力は神さまからのものであり、これらの能力のひとつひとつには、神さまへの私たちの信仰をもっと深めるという意図があるからです。これらの賜物が、分裂することの原因となってはならず、平和と一致をもたらすものでなければなりません。何よりもまず、私たちが持っている能力が、個人的な利益のためではなく、人類のために正しく用いられるようにと、私たちは祈り続けます。多分、神さまがお与えくださっているものは、本当に十分で満ち溢れています。けれども、時々、人間の利己主義のために、まるで十分ではないかのように思われてしまいます。私たちのうちで、与える事と分かち合う事が広まっていきますように。


 私たちは、例えばカナの婚礼での奇跡を知っています。奇跡が起こるという事は、イエス様の人々への心配り/配慮と同様に、イエスさまの偉大なる力を明らかにしています。私たちの主であるイエス様のお力によって、あらゆる種類の貪欲さから私たちを遠ざけ、ほんとうに思いやりのある人となるよう、私たちを変えてくださいますように。


 思いやりとほんとうの愛のこころを持つ事で、私たちの現代においても、たくさんの奇跡は、確実に起こります。


 私たちの生活の中でのごく平凡なひと時にでさえも、私たちが、もうすでに神さまからいただいている賜物を、皆で分かち合う事ができますように。

主任司祭 アルセ・エクソル・マグボー