今週の福音
第1朗読 出エジプト記 17章8~13節
第2朗読 テモテへの手紙二 3章14~4章2節
福音朗読 ルカによる福音書 18章1~8節
年間第29主日
今日の朗読では、単に祈るのではなく、忍耐強く絶えず祈るようにと書かれています。ここでの絶えず祈るという事は、私たちが神さまとほんとうにつながっているという毎日の具体的なおこないの表れであると理解できるでしょう。確かに、祈りには多くの様々なかたちがあります。私たちは、日々の生活の中での神さまの恵みと絶え間ない助けを認め、故に、何よりもまず賛美と感謝のうちに、神さまに立ち戻ります。私たちは、それぞれが沈黙のうちに祈ります。私たちは、隣人とともに祈ります。私たちは、主日の典礼などの教会の礼拝に与ります。私たちは、自分たちの人生の中で、これらのことを一度や二度のみ行うものではありません。私たちは、祈るということを人生のありかた(生きかた)とするようにと求められています。忍耐、根気/粘り強さ、そして、絶え間ない祈りをもって、私たちの様々な戦いや挑戦の中で、神さまは私たちとともにいてくださるという事を知るのです。基本的にさまざまな姿で現れる恐怖や不安や悩み、あるいは、単に利己的で自己中心的なものからくる多くの心配事のために、私たちの日々の生活の中で、時折、私たちは、このつながりを忘れ、絶え間なくつながっていなくてはならない事も忘れてしまいがちです。
私たちは、イエス様について書かれている聖書(聖霊によって書かれ、啓発となる神さまのみことば)に忠実であるようにと招かれています。聖書は、私たちに知恵を与え、勇気と忍耐を持って、この世でどのように生きていくのかを訓練し教えてくれます。聖書は、かつてこの地上に来られ、強さと弱さの両方を併せ持つ人類の特質をお持ちになった私たちの主であるイエス様と、私たちはどのようにすれば完全にひとつになれるのかという事を教えてくれます。私たちは、イエス様のように勇気と忍耐を持って、神さまのみことばを宣べ伝えるようにと招かれているのです。
神さまが私たちのためにいかに誠実でいてくださっているのか、私たちの気づきを深めていく事ができますように。私たちの身の回りで起きているすべての事の中に、神さまの知恵を見出し続ける事ができますように。けれども、神さまのお恵みによって、好ましくないと思われる現代の状況(戦争、誤解、憎悪、無関心など)に対して、私たちが直接的あるいは間接的に確かに関わってしまっている事に気付かされたなら、私たちは、根本的に心をあらため、いつも神さまとまさにつながることが出来るのです。
主任司祭 アルセ・エクソル・マグボー
